WD Red Plus 8TB HDD「WD80EFBX」をレビュー!Western Digital

かつて愛したHGSTがWestern Digital(ウエスタンデジタル)傘下になり、数年の後にHGSTのHDDが入手困難になって以降、WD信者へと華麗なる転身をとげた筆者。

そんな筆者が購入したNAS向けHDD「Western Digital WD Red Plus WD80EFBX(8TB HDD)」をレビュー!

ウエスタンデジタル NAS向け 8TB HDD WD Red Plus WD80EFBX

商品名 WD Red Plus NAS Hard Drive 3.5″ 8TB
製品番号 WD80EFBX
サイズ 169.99 × 101.6 × 26.11 mm
容量 8TB
回転数 7200 RPM
キャッシュサイズ 256 MB
転送速度 up to 210 MB/s
インターフェイス SATA

今回筆者が買った「WD80EFBX」Western Digital(ウエスタンデジタル)のWD Red Plusシリーズに属する容量8TBのHDD。

WD Red Plusとは?

WD Red PlusNASシステムのような24時間365日常時稼働環境、信頼性が求められる環境に対応するHDDとして作られているシリーズ。

購入したショップから届いた段ボールを空けるとWD Red Plusシリーズに相応しい赤と白の外箱が登場。

ただHGSTの箱入りHDDのように専用パーツで固定はされておらず、プチプチに包まれているだけだった。

メーカー保証は3年間

WD Red Plusシリーズのメーカー保証は3年間

ただし購入店にて対応してもらえるのは購入日から1年間のみとなっている。

え?メーカー保証 3年なのに1年間しか対応してもらえないの?と心配になった人もいるかもしれない。

PCパーツではよくあることだけに……。

でも大丈夫。安心してください。

購入から1年が過ぎた場合、自分でWestern DigitalのオフィシャルサイトからRMA手続きをすることでちゃんと保証を受けることが可能

WD80EFBXはSMRではなくCMR

現在、HDDには従来型の「CMR(Conventional Magnetic Recording)」と新しく登場した「SMR(Shingled Magnetic Recording)」の2種類の記録方式が主に使われている。

なんとなく新しい「SMR」の方が良いような気がするかもしれないが、そうとも限らない。

SMRは低コストで大容量を得ることができる反面、常時アクセスするような環境の場合、ドライブのパフォーマンスが大きく低下するとされている。

逆に頻繁にアクセスするような使い方でなければ――バックアップ用や倉庫用であればパフォーマンスの低下を気にする必要はそれほどなく、低コストで大容量のHDDを手に入れることができるとも言えるのだが。

ただ一部では寿命が短い(壊れやすい)のではないか?という懐疑的な声も……。

そのようなこともあり、現在HDDは従来型の記録方式である「CMR」を採用したHDDの方が人気が高い。

筆者も購入前にCMRかSMRかを調べ、「WD Red Plus WD80EFBXがCMR」であることを確認してから購入した。

フォーマットにかかった時間

今回購入したHDDは8TBと容量が大きいので、本当はクイックフォーマットだけで済ませたいところ。

しかし初期不良がある、使い始めてから不良品だとわかった方が恐ろしいので、時間はかかっても念入りにフォーマットしていく。

フォーマットにはWestern Digitalの公式ツール「Data Lifeguard Diagnostic」を使用。

手順は以下の4つ。

手順1
Extended Test
手順2
ERASE
手順3
Extended Test
手順4
クイックフォーマット

EXTENDED TESTに約13時間。

ERASEに約13時間。

再びのEXTENDED TEST約13時間。

クイックフォーマットは一瞬。

3日かけて行ったフォーマットにかかった時間は合計約36時間。

長かった……が、初期不良が見つからずホッとした。

WD Red Plus 8TB HDDはIntelliParkを無効化できない?

Western Digital製のHDDには「IntelliPark」という機能が搭載されているものがある。

IntelliParkとは?

設定された時間(HDDによってはわずか8秒間)アクセスがない場合、自動的に磁気ヘッドを退避させ、電力消費などを抑える機能。

実はこの機能、ユーザーからは脱兎のごとく嫌われている。

なぜなら「IntelliPark」が有効になっていると「ロード/アンロードサイクル回数」が激増し、壊れやすくなるという声があるからだ。

そのためWestern Digital製のHDDを買ったらまず「IntelliParkを無効化する」というのが、知っている人の間では当たり前のようになっている。

筆者も例に漏れず、IntelliParkの無効化を試みたのだが……残念ながらWD Red Plus WD80EFBXは無効化することができなかった。

そんな……と愕然としたのだが、何日経っても「ロード/アンロードサイクル回数」が激増していく様子はなく。

なのでWD Red Plus WD80EFBXはIntelliParkが搭載されていないのかもしれない。

CrystalDiskMarkのテスト結果

「WD Red Plus WD80EFBX」の性能を「CrystalDiskMark」を使ってテスト。

結果はこちら。可もなく不可もなし。

想像以上の静音性

WD Red Plusシリーズの中で1TB~6TBまでのラインナップは回転数が5400RPM(6TBのみ5640RPM)、8TB以上は7200RPMとなっている。

筆者が購入した「WD Red Plus WD80EFBX」は8TBなので回転数が”7200RPM”

そのためあまり静音性には期待していなかったし、求めてもいなかったのだが、「WD Red Plus WD80EFBX」は想像以上に静か!

PCケースに耳を近づけてもあまりわからないくらい静か(ファンの方が耳につく)。

これはうれしい誤算だった。

WD Red Plus HDD WD80EFBXのレビューまとめ

東芝製のHDDに比べてやや割高であることを除けば、現時点では言うことなしのHDD。

ただHDDで最も気になるのが耐久性。

どれだけ速くても、どれだけ静かでも、すぐに壊れるようなら意味がない。

しかしながら耐久性に関しては使い始めてそれほど日が経っていないので保留。

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